SWITCHの日々の事

先月、新潟県新発田市にある「東赤谷連続洞門」へドライブに行ってきました。
SNSで見かけて以来ずっと気になっていた場所です。かつて銅の採掘で栄えた
赤谷鉱山の貨物用線路の廃線跡という事で、ディープなスポットが気になる私
としては、ここはぜひ行ってみたいと思い、多少の怖さがありましたが、向か
ってみる事にしました。
酒田市から向かう場合は、村上市の国道7号(または国道290号)で新発田市街ま
で南下し、そこから県道14号新発田津川線を経て赤谷方面へ。
まず、「とてつもなく、山深いところにきてしまった。」それが最初の印象でした。
旧赤谷線の山道に沿うような道のりで、里山ののどかな風景も楽しめます。途中、
猿がガードレールに座っていてとても驚きました。
「え、野生の猿がこんな普通に…?」思わず車の中でつぶやいてしまいました。
酒田市からだと100kmほど、車で2時間前後の距離感です
(季節や道路状況によって前後するかもしれません)。
内の倉ダムから滝谷森林公園を抜け、加治川治水ダムへと向かう山道の途中に、
4つの洞門が点在しています。調べてみると正式には「スノーシェッド」と呼ばれ
る構造物なんだそうで、トンネルとは違い、山肌から落ちてくる雪から線路や道路
を守るための屋根のようなものなんだとか。赤谷鉱山の貨物用線路が廃線になった
あと、自動車道が整備された際の名残のひとつだそうです。
まず、1つ目の洞門に到着。まるで神様がいそうな古代遺跡の回廊の雰囲気がある所
です。足場は少しでこぼこしており、車で走ると少し揺れました。ちょっとした、
アトラクション気分です。アーチとアーチの間から光が差し込んでいて、季節や時間に
よって緑や黄色に色が変わってくるそうです。独自の形状の天井が何連も続いていて、
かつての蒸気機関車が走っていた時代の煙の跡が真っ黒に残っていました。
途中、すき間から下を覗き込んでみると、渓谷がちらりと見えました。とても綺麗な
景色で感激しました。「こんな景色、街中じゃ絶対に見られないよね」、そんなことを
思いながらしばらく見とれてしまいました。
2つめの洞門には道幅がせまいのか、山道に似つかわしくない信号機がついていて、交互
通行になっていました。道幅が狭いうえに、長めの洞門になっており、片側交互通行に
なるためでした。ここは、一層古びた印象があり、なんだか静かで、ますます神秘的な
雰囲気を感じました。
季節や時間によって光景が変わってくるんだそう。これからの時期の紅葉シーズンに撮影
を楽しむのもおすすめかもしれません。
3つめの洞門にも信号機がついていました。ここも狭い洞門です。途中、バイクのライダー
さんたちとも遭遇。確かにここをツーリングしたら最高なんだろうなとも思いました。
最後の短い洞門を過ぎると、視界が開けてきました。小さな駐車場があります。4台位は
停められるスペースがあります。
そしてもうひとつ、気になっていた、赤い鉄橋。ここも素晴らしい景色でした!朽ち果てて
いましたが、まだしっかりと存在しておりました。赤い鉄橋と緑や渓谷のコントラストが
とても美しく、印象に残る光景でした。「よくぞ今まで残っていてくれた」、そんな気持ちで
写真を何枚も撮ってしまいました。
ひとつ、注意していただきたいのがアブです。途中で窓を開けると、アグレッシブなアブが
大量に車内に飛び込んできますので、窓は絶対に開けないでください。田舎に住んでいて、
アブに耐性がある私でも、さすがに怖くてパニックになりそうでした。
それはさておき、山道をドライブ気分で走りながら、次々に現れる洞門を眺める時間はとても
心地よいものでした。季節や時間帯で光の表情も変わるそうなので、また違う季節に訪れてみ
ようかな。そんな楽しみがまた一つ増えました。